CONCEPT

PACKAGE CONCEPT~アナログの概念

「alfa box」のパッケージコンセプトは、「今でもパソコンを使わず、紙と定規だけでデザイン」するということ。わずかな寸法のズレがあればそれだけでパッケージとしては成立しなくなる。使う人の気持ち×クライアントの気持ちを十分に考えて、しっかりと設計しなければならない。」そこには肌感覚や感情の機微もデザインのひとつであるという考えがある。購買意欲をくすぐるパッケージとは、人の願いや心を包むパッケージであるということ。アナログだからこそ創造できる形を追究し続けている。


コンストラクションは主張する

松原さんの創るパッケージの特長は、なんといっても現実的なところにある。パッケージの構造=コンストラクションを考える上で、一番難しい部分は、決して思いつきは形にならないということです。例えば、松原さんと話をしていると、アイデアがどんどん湧き出してきて、みるみる形になってゆくのです。普通パッケージの構造を考えても、思いつきだけでその思いつきを形にしようとすれば、何度も試作を作っては「あーでもない。こーでもない」と何度も試行錯誤を繰り返した後、やっと完成を見るものなのですが、松原さんの場合は、その点は天才と言ってもよいでしょう。素的なアイデアが一瞬で出るのですから。しかもあれよあれよとパッケージダミーが出来上がっていくのですから。

しかもさらに素晴らしいのは、そのパッケージが機械加工の量産に適していることなんです。パッケージの構造開発でよく問題となるのは、構造が出来てもそれが機械にかかるかどうかが、非常に難しいということです。特に形の変わったパッケージの場合は、開発者が加工の現場をよく知らないため、後々不都合となる箇所が色んな面で生じてくるのです。

松原さんの場合、大手印刷会社で勤務した23年間のキャリアがしっかり礎となっておられるのでしょう。パッケージ加工の骨の髄まで知り尽くされているからこそ、優美なパッケージが出来上がるにでしょう。そのパッケージの第二の特長は、夢があるということです。

紙で作った箱なのに、ここまで出来るものなのかといつも驚かされます。

パッケージと言えばスクエアなイメージがありますが、松原さんの創ったそれは「これが紙器なのか」と思うほど自由自在なのです。よく紙という素材をここまで活かせることができるなぁと、ただただ感心させられます。才能だけではなく、松原さんのパッケージに対する思い入れの賜物なのでしょう。松原さんの手に掛かると、たった一枚の紙でも魔法のように色んな形、表情となるから不思議です。そこにはクリエイティヴィティという言葉では言い尽くせないものがあるのです。

もちろん、このような夢のあるパッケージも、松原さんのコンストラクションに対する深い造詣と経験に裏打ちされたものに違いありません。どのようなパッケージも松原さんのよって、目新しさを持ち、商品に対して機能的で、しかもコンストラクションそのものが、豊かな表現性を有するものに生まれ変わるのですから。

(「木村印刷株式会社」営業企画 田中裕氏の談より抜粋)

CREATIVE SPIRIT~こだわりの精神

新しい仕事のお話を頂くと本当に嬉しく思います。一から、いや場合によってはゼロから創造するパッケージほど楽しいものはありません。商品の用途や目的、ターゲットをしっかりお聞きした上で、どんなパッケージにすればその商品が一番輝いて見えるのか、またどうしたらそれを受け取った人々を幸せにできるのかといった、双方向を考えながら一生懸命に作っていきます。それは大量生産の箱とは限りません。たった1個の箱であっても、誠心誠意お作りさせて頂きます。それが「アルファボックス」の基本の精神です。

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