ホーム > 作家紹介

作家紹介

作家/アーティスト 松原 出(まつばら いずる)

原点小さい頃に憧れた西部劇

私の作品と製品の発想とヒントを辿っていくと、小さい頃に憧れた西部劇が真っ先に浮かびます。

戦時中から戦後にかけて少年期を過ごした私の目に焼きついた風景はアメリカへの強い憧れ、そのものでした。
その頃スクリーンに映し出されたものはまだ貧しかった日本にはないものばかりで、全てがかっこよく、全てが新鮮であり、見たことないものばかりでした。

ジョン・ウェイン、バート・ランカスター、アラン・ラッド、スティーブ・マックイーン・・・
「駅馬車」、「荒野の決闘」、「黄色いリボン」・・・
憧れた俳優は名前を挙げたらキリがありません。

今でもDVDが宝物で、見返しては少年期の私に戻る瞬間です。
当時は映画を見終わると、まるで西部劇の主人公になったかのようないでたちで、拳銃をかざすポーズをとったりと、映画館から出てきたものです。
あの頃に少年期から思春期〜青年期をすごした人なら、誰もが共感すると思います。

それと同時に今まで貧しかった日本をいつかアメリカのようなまぶしさとクリエイティブの活気あふれるものを世に送り出したいと思ったのです。

私の工房は一見おもちゃばかりに見えるかもしれませんが、全て制作と創作のヒントでもあり、私の青春時代と繋がっているものばかりです。
一世を風靡した歴代のモデルカー、飛行機、愛らしいキャラクターたち。
どれ一つとっても、デザインが洗練されムダがなく、全てにクリエーターのスピリット(精神)とメッセージを読み取れる。
今よりもはるかにかっこよく最先端だと思います。

アナログへのこだわり

デザインを専門とする高校を卒業した後、印刷会社へ入社した私は毎日が勉強の日々。

どの業界もそうですが、職人気質な先輩たちを見て、聞いてと体で覚えていった。
体で覚えたものって、そう簡単に忘れませんし、今でもその頃の経験がとても役に立っています。

今の若い人はある意味かわいそうです。

今は、パソコンや機械で思い通りにデザインと図面が出来上がり、思い通りの製品が「それとなく」出来上がってしまう。
全ての過程がデジタルで出来上がってしまう上に、デザインならデザイン、印刷なら印刷、パッケージならパッケージというように分業化されて、一つの流れとして捉えられないみたいです。

私たちの頃は違いますね。
原案を作成するまでに下書きや案を何度も繰り返し、型をおこした時に、自分が描いていたものとぴったりはまった時は特にうれしかったと同時に、描いていたものと多少違った場合でもまた新しい発見に繋がったものです。

今はデジタルの時代であることは否めませんが、最初のデザインはやはり人の手でというのが私のポリシーです。
パソコンならモニター上で何回消してもまた消す前に戻ることが出来ますけど、人の手で描かれたものは線一本、カーブ一本が表情があり、同じものが出来上がった物自体も趣きがひとつひとつ違います。
それが「アナログ」へのこだわりでもあります。

しかし次第に日本も戦後の貧しい時代から抜け出してようやく元の生活に戻り始めた頃に高度成長期へ。
労働の効率化と大量生産を迫られる時代でもありました。

いつか独立するといった思いはその頃に意識していたのかもしれません。しかし、その頃は本当にご多忙な日々を過ごしていたこともあり、独立への道はまだ先のことです。

いざ意気込んで会社を辞め、独立するまで約2年かかりました。
今までに様々な商品のパッケージを含め、必死に前に進んでいったという感じです。

今思えば、あの頃の苦労があったからこそ、今こうして作品を作り続けることができる喜びがあるんだと実感しています。

今は何でもかんでも、低価格、効率よく、大量生産、大量消費。
そこで働く人もロボットのように、流れ作業と機械で作り上げる始末。
安くて手ごろな質のものは、昔に比べずいぶん簡単に手に入る時代になりました。
でも本当にそれでいいのかと投げかけたい。

まだ良いものを探している方は、これほど情報社会が急速に発展しても機械が発達しても
日本中、世界中にいると私は信じています。

実際に海外からの問い合わせもあったりします。
そんな時代だからこそ、国は違えど、こだわり、ぬくもりのあるものをこだわりのある探している人はたくさんいると感じました。

私は、そのこだわりあるアナログなものを手にしていただきたいと願いながら日々制作・創作に励んでいます。

1938 年 5 月 1 日生
1957 年 京都市立伏見工業高等学校木材工芸科卒。
大日本印刷(株)京都工場紙器課勤務。
1980 年 アルファボックス設立。
1982 年 京都デザイン展パッケージ部門銀賞受賞。
1983 年 京都工芸展コンペティション京都知事賞受賞。
京都新聞社賞受賞。
1993 年 メイドイン京都コンペティションユーザー賞受賞。
2009 年 京都デザイン賞において京都商工会議所会頭賞受賞。
その他あらゆるデザイン設計に携わり、幅広く活動中。

作家紹介 松原 出

ギフトボックス

ページの先頭へ戻る

| ホーム | Alfaboxについて | 作家紹介 | 作品・製品紹介 | 手作りのこだわり | 工房にて | お問い合わせ |